入札額20億円でも、楽天は田中将大のメジャー移籍を認めるべきか?(NumberWEB)

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12月10日、日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)側で協議が難航していた新しいポスティングシステム(入札制度)が合意に達する見込みであることが報じられました。

新しい入札制度では入札額の上限が2千万ドル(約20億円)に抑えられる見通しですが、これは今オフにポスティングでのMLB移籍を希望する楽天・田中将大投手への入札額が高騰することを見据えた上限設定であることは間違いないでしょう。

ちなみに今回の上限の約20億円という金額は’06年の松坂大輔投手の約60億円、’11年のダルビッシュ有投手の約40億円(いずれも当時のレート)からすると破格の安さです。Number

楽天の台所事情としてはどうなんでしょうか。これだけの活躍と、広告塔としての売上を20億円で手放せるかと。先日までは田中投手のメジャー挑戦には寛容な雰囲気があると言われていたものの、いざMLB側の事情もありということで、なんとなく解せない感じがするのは私だけでしょうか。私が楽天のオーナーならなしです。なし。
そもそも、田中投手の力を評価する意味での入札額なのだから、上限をつけるということがおかしいとも思うのです。それだけの価値を持っている選手なのだから、見合う金額を提示すれば良いはずなのです。その上で、楽天が見合わないと判断すれば成立しないというのも、競争原理や自由経済のもとでは通常のことでしょうし。逆に裏の経済も働いてしまうのではないかと勘ぐってしまいます。

あの日の野茂英雄は、近鉄を退団しマイナー契約年俸10万ドルからスタートしたわけです。なんという差なんでしょう。パイオニアとはえてしてそのようなものなのかもしれませんが、いや、なにか感慨深いものがあります。

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